フェニックスミニプロ(WEECKE FENIX MINI PRO)を分解したので詳しい手順や分解方法を紹介します。
2020年9月に発売されたヴェポライザー「フェニックスミニプロ」はエアーパス貫通構造によりチャンバー底に溜まったシャグのカスを完全除去できるモデルとして登場しました。
エアーパス貫通構造によるクリーニング性の向上でドローが重くなったから分解してクリーニングする必要がないヴェポライザーですが分解して中を調べた結果、やはり普通に使用するには分解する必要がない...との結論に。
フェニックスミニプロ(WEECKE FENIX MINI PRO)の分解
フェニックスミニプロを分解するにあたっての注意点は温度調節のプラス・マイナイスボタンの扱いと組み込み時のフラットコードの扱いです。
それ以外の作業は難しくなく基盤やバッテリー部の分解まで手を出さなければ20分以内で分解~復元が可能。
ただし分解した時点で保証が受けられなくなりますのでヤル際は覚悟を決めて、よ~く考えてから分解しましょう。
ボディから内部を引き抜く
まず最初にフェニックスミニプロ本体の底部にあるマグネット式のピッキングツールを外しましょう。
この時点でマウスピースは外さなくてもOKです。
次に本体底部のUSB充電ポートの隙間にマイナスドライバー的なものを差し込んでめくりあげるように持ち上げて底フタに隙間を作ります。
あまり強い力を加えないように指でクイっとめくれば底蓋は簡単に外せます。
注意点はツメを折らないように...ですが、ツメを折るような作業ではないので簡単。
プラスネジ4本を外したら再びUSB充電ポートの隙間にマイナスドライバー的なものを差し込んでめくりあげるように持ち上げましょう。
フェニックスミニプロはここまでの分解でチャンバーにアクセスできる構造になっています。
ちょっと分解してチャンバー周りを掃除なんて場合はここまでの分解で十分。
チャンバーを上から押しだせばチャンバーケースが下側に抜けだせます。
この作業で注意すべきポイントはチャンバーと基盤をつなぐフラットコードの扱い、変な力が加わって断線しないようにゆっくりと!
液所画面カバーを剥がす
フェニックスミニプロ分解(内部引き抜き)において液晶画面のカバーは剥がさなくても可能です。
それでも気になる人がいるかもしれないので一応分解の手順を記載しておきましょう。
本体下部のバッテリー部周辺をグイっと上に押すと液晶画面カバーに隙間ができます。
この隙間からカッター等を刺して液晶カバー剥がしの起点をつくります。
注意点はカッターを深くいれないこと、内部の液晶ユニット破損の原因にしかなりません。
液晶画面カバーは両面テープで接着されています。
ゆっくり慎重に剥がすとこんな感じに...
カバーを剥がして分かったことは、カッターを入れる場所は液晶画面から離れた場所の方が良いってことです。
つまり私がカッターを入れた場所は液晶ユニットを破損しかねない場所だったので真似しないように。
内部を引き抜く(押し出す)
フェニックスミニプロの内部を本体ケースから引き抜く(押し出す)には内側の底蓋を外した状態でバッテリー辺りをグイっと上に押せば内部パーツが上に押し出されます。
本体ケースと内部パーツに隙間を起点に内部を引き抜いてもよし、下から押し出してもよし...なのですが、ここで注意ポイント
- 起動ボタンを外しておく
- 温度調整ボタンの取り扱いに注意
ボタンを無視して押し出すと以下の画像のような状態に...!
こうならない為には起動ボタンを外しておくこと(隙間からカッター等でこじって外す)
温度調節ボタンは外側から外れないので温度調節ボタンが下向きになるようにして内部パーツを押し込むこと。
私は温度調節ボタンの引っ掛かりを無視してグイっとやったら基盤にはんだ付けしてある部品が取れてしましました。
これでチャンバーへのアクセスや取り回しが楽に、分解や掃除も楽になります。
チャンバーの分解
次はチャンバーの分解です。
実際にチャンバーの内部構造を見るとフェニックスミニプロはちゃんとしたコンベクション式のヴェポライザーであるのがよくわかりました。
フェニックスミニプロのチャンバーはケースに収まっています。
そしてケースの下側にエアーパスパイプが突き出ている状態、これをバラシていきましょう。
ケースからチャンバーを出すにはエアーパスパイプを下からグイっと押せばOK
この時にチャバーと基盤を繋ぐオレンジのフラットコードの扱いに注意しましょう。
ケース内に残っている緩衝・断熱材は触らないほうが吉、ボロっと崩れる可能性アリなパーツです、
チャンバーの加熱中心部にあたるのがコードが巻き付いてある部分、そしてここはチャンバー底の取り外し可能なスパイラル形状のチャンバー底フィルターパーツが収まる場所です。
つまりフェニックスミニプロはチャンバー底のスパイラルフィルターをメインに加熱する構造、熱したエアーが葉を通って喫煙するコンベクション式ヴェポライザーってことがよく分かる構造でした。
あとはチャンバー上部の白いリングを外してクリーニングしたりゴムパーツを外してクリーニングしたり。
ここまで分解しておきながら何ですが、やっぱりフェニックスミニプロはクリーニング目的で分解する必要がないヴェポライザーってことです。
マウスピースをとめるマグネットの向きに注意
フェニックスミニプロのチャンバー周辺を弄ると金属性のリングがポロっと落ちてきます。
この金属製のリングはマウスピースと本体を磁力でとめるマグネット。
マグネットが落ちてきたらそのままハメればOKですが、マグネットには上下があるので組み込む際にマウスピースと接着する側を確認してから組みましょう。
この確認作業を行わずに元通りに組んでしまい、向きが逆だった場合は再び分解してやり直しになります(失敗しました)
元に戻す時に注意すべきポイント
分解したフェニックスミニプロを元に戻す時に注意すべきポイントがいくつかあります。
- チャンバーと基盤をつなぐフラットコードの取り回し
- 温度設定ボタンを先に付けてから内部ユニットを押し込む
NGな取り回しの状態で本体ケースに組もうとするとフラットコードが引っ掛かり収まりません。
その状態で無理やり押し込めば断線して故障の原因になる可能性大。
フェニックスミニプロは一見すると大型のヴェポライザーに見えますが内部は結構ギチギチの設計です。
オレンジのフラットコードの取り回しには注意!
もう一つの注意ポイントが温度調節ボタンです。
内部を組む前に必ず先に付けておきましょう。
上の画像の状態で、かつ温度調節ボタンが落ちてこない状態(下向き)で内部ユニットを戻しましょう。
内部ユニットを戻している時に本体の向きを変えたりすると温度調節ボタンが外れて結構めんどうなことになったり。
最悪は基盤の部品にダメージを与えてしまったりします。
マウスピース部の分解方法
フェニックスミニプロのクリーニングで気になるのがガラスケースが入ったマウスピース部の内部でしょう。
分解せずに水につけてしまってもOKなパーツですが分解することで完璧なクリーニングが可能になります。
マウスピース部の分解はマイナスドライバーか硬めのピンセットで上画像のように隙間さえ作れば後は簡単です。
でもニコ汁等が固着していてがっちり固まって外しにくい...
マウスピースの底にはゴムリングと金属リングのパーツか組み込まれています。
金属リングはマグネットで本体との接着用パーツ、組み込む際に向きを間違えると一からやり直し!
かなりべっとり汚れが固着していますね。
この部分をクリーニングしたかった人も多いはず。
次はガラスパーツの取り外し、
パッキングツール(みみかき)などで奥を引っかけて引き抜きます。
ちょっとコツがいるけどそれほど難しい作業ではありません。
パッキングツールを使わずにガラスパーツを引き抜く方法でも可、ただし滑ってうまく引き抜けないと思う。
フェニックスミニプロのマウスピースガラスを徹底的にクリーニングしたいと思っていた人もかなり多いでしょう。
分解せずティッシュを突っ込んで拭きまくってもなかなか汚れが落としきれないのがこのガラスパーツなのです。
最後にガラスパーツ上部のゴムパッキンを外してマウスピース部の完全分解は終了。
これでモヤモヤしていた気持ちも晴れるはず。
マウスピース部を組む際はゴムパッキン類の方向に注意しましょう。
どれも完全にはまる方向が決まっているので分からなければ当ページの画像を見ながら復元すれば大丈夫です。
それにしてもフェニックスミニプロのマウスピース部はパーツが多い(笑)
フェニックスミニプロは分解掃除する必要がないヴェポライザー
実際にフェニックスミニプロを分解して思うこと、それはやる前から分かっていたけどフェニックスミニプロは分解掃除する必要がないヴェポライザーだった...ってことです。
チャンバー底パーツが取り外せてエアーパスが貫通する構造なのだから当たり前の話でした。
それでも分解して完全にコンベクションな構造であることが分かったのは嬉しいところ、フェニックスミニプロのチャンバーがどのような構造になっているか知りたい人の参考になれば嬉しい限りです。
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