JTの高温型加熱式電子たばこプルームエス2.0(PloomS)を完全に分解しました。
初代プルームエスは分解すると完全復元が難しいデバイスでしたがプルームエス2.0は丁寧にやれば復元可能なデバイス、ポイントはどこから開けるか?です。
実際にプルームエス2.0を分解した結果、JTはけっこう丁寧なモノ作りと設計をしているな~と思うところ、デバイスの内側だけを見ればプルームエス2.0は金がかかっていると思いました。
プルームエス2.0(PloomS)の分解手順
プルームエス2.0(PloomS)を分解するにあたってのポイントは「どこから開けるのか?」と「本体を傷つけないように」の2点、あとは丁寧に分解を行えば復元可能です。
- 無理にこじ開けない(重要)
- 防熱テープは慎重に剥がす
- 分解する必要はあまりない
上記項目3点を守ってやれば初めての人でも分解~復元は可能な作業でしょう。
ただし分解する必要がないってのがけっこう重要なポイントでバラしてなにかパーツを埋めたりのような改造は難しと考えて下さい(隙間がない)
それよりもケースをオリジナルカラーに塗装したいなんて人向けかなと思うところです。
外装の取り外し
プルームエス2.0の分解にあたって一番苦労した...というよりも隙間のアタリが不明だったのが外装の取り外しです。
初代プルームエスは本体裏側からアプローチできたのにプルームエス2.0はそれがない。
ということで散々試しまくった結果、最初のアプローチポイントはココ!
プルームエス2.0本体に散々ダメージを与えた形跡がありますね(笑)
最初のアプローチポイントのベストはドライバーを突っ込んでいる裏側の部分、ここに隙間を作って外装上部をまず外しましょう。
この状態にするまでにドリルを使ったりカッターを使ったり...でとても苦労しました。
逆にいえばココさえクリアすれば後は難しくもなく本体ダメージも少なく分解が可能です。
後は内部を引っ張れば出てきます。
両面テープや接着剤で固着していないので内部は簡単に引き抜けます。
で、引き抜いた内部かこちら!
外装を外す時に薄い膜のような銀紙がペリっと剥がれました。
多分薄い膜の紙が破れたってことは分解したって証で保証が受けられないってことになったのでしょう。
間違った外装アプローチ
画像だけみれば簡単にプルームエス2.0の外装を外しているように思えるでしょう。
でも実際は結構やりまくった結果なのです。
それは初代プルームエスは本体裏にフタがあって2.0も同じと思っていたから。
初代プルームエスの裏フタは簡単にあけることが出来ました。
ということで2.0も多分同じで溝が隠されているのだろうとカッターで当たりを探ってみたり...
プルームエス2.0の裏をカッターで探っても溝はありませんでした。
じゃあ....ということで電動ドリルに削り刃をつけてゴリゴリ削ってみました。
削っても溝的な部分は無し...
ならばシンプルに初めから見えている上部の溝に...
ということでマイナスドライバーを突っ込んだらビンゴ!といった流れです。
最初の外装アクセスポイント画像ですね。
ただし内部パーツに傷をつけないよう丁寧に!
防熱?のシールを丁寧に剥がす(復元の為)
プルームエス2.0の内部で丁寧にやらなければならないのが防熱?っぽい黒いシール、ゆっくり丁寧に剥がせば再利用可能です。
私は失敗してベリっと破いてしまいました。
反対側も同じように黒いシールがあるので丁寧に剥がしましょう!
内部ユニットの分解
プルームエス2.0内部ユニットの大まかな構成はバッテリー、基盤、チャンバー、操作部(LED)となっており細かく分解できる構造です。
まずはLEDがある操作部を外しましょう。
スライダー(タバコスティック挿入部)を開けた状態で外すのがポイントです。
ツメもあるので折らないように!
次にクリーニング用の横穴の取り外し。
隙間にマイナスドライバーをさしてクイっとやれば簡単に外せます。
ここを別パーツにするのもJTの丁寧な設計が分かる部分ですね、クリーニング用のフタはしょっちゅう外すわけでもないのに...素晴らしい。
次にネジを外していきましょう、3カ所か4カ所か忘れました(笑)
ネジが外れたらパカっと割れるようになります。
この時にバイブユニットのコードも一緒に外すと後の作業が楽、
コードは小さいコネクターで基盤と接続できるので復元可能です。
品番はL3041117、検索しても出てきませんでした。
パカっと割るとこんな感じに...
いよいよプルームエス2.0の内部が弄れる状態に。
これだけみてもしっかりした丁寧な設計であることが分かりますよね、JTがプルームエスに力を入れるのもよくわかります。
プルームエス2.0のリチウムイオンバッテリーは村田製作所
プルームエス2.0の分解で気になるのがバッテリーでしょう。
どこのメーカーでどんな大きさと容量なのか?ってヤツです。
- Li-ion BATTERY(リチウムイオンバッテリー)3.6V 1880mAh/6.8Wh
- Cell made in Singapore
- Pack processed in China
プルームエス2.0のバッテリーはシンガポール製で、組んだのが中国ってことでしょう。
LIS1707を検索するも不明、リチウムイオンバッテリーの規格でしょうか?
MANUFACTURED BY Murata Enegy Device Wuxi Co,Ltdとなっておりましてこれは製造が村田製作所ってこと、
japan tobacco inc はJT(日本たばこ産業株式会社)のこと。
「WAB 0086」を検索しても出てこず、QRコードをよむと07074707の数字でした。
バッテリーと基盤を繋ぐコードは取り外し可能です。
バッテリーのフラットコードを基盤にパチンとはめ込むことが可能
外したほうがチャンバーの分解作業などがやりやすくなります。
プルームエス2.0のLEDは基盤直のチップLEDなので色を買えるとかの改造は難しそうでした。
チャンバー
次はプルームエス2.0のチャンバー(加熱炉)を分解して詳しく見ていきます。
分解作業をやりやすくする為にケースから基盤・バッテリー・チャンバー部を外してしまいましょう(ねじ止め式ではない)
チャンバー上部についている黒いバーツは引き抜くだけ、このパーツはタバコスティックをグイっと押さえる意味もあるしチャンバーの熱がいかないようにする意味もあるけっこう重要なパーツです。
裏返すとこんな感じ
基盤とチャンバーを繋ぐフラットコードははんだ付け
ここも重要なパーツになります。
プルームエス2.0の丁寧な作りがわかるのがチャンバーに金属製のカバーがつけてあって空間を設けているところ。
チャンバーは高温になる場所なのでこんな熱対策をとっているのでしょうか、プルームエス2.0の耐久度はかなりよさそうな構造!
チャンバーカバーをはオレンジのシールでとまっているだけ
金属カバーのINSULONを検索すると-270℃から1000℃までの高度な真空断熱材ってこと、肉厚0.25mmってことで高温の加熱式電子タバコに向いてるパーツですね~!
こんなところからもプルームエス2.0のしっかりした作りがうかがえるというものです。
INSULONのチャンバーカバーを外すといよいよチャンバー本体が見えてくる...
丁寧かつ広範囲でチャンバーを加熱しているのが分かる作り方
チャンバーと基盤を繋ぐフラットコードの取り回しもグッドです。
熱でやられたり断線しないよう作りこんだ設計でしょうか、この辺はヴェポライザーの分解を行ったことがある人なら「おおっ...!」っとなる部分でしょう。
プルームエス2.0を分解して分かったJTの丁寧なモノ作り姿勢
プルームエス2.0を完全分解してみると一つ一つのパーツが丁寧に組み込まれている設計で全バラしても復元可能な加熱式電子タバコデバイスであることが分かりました。
またパーツの耐久度もよく考えられていてメーカー希望小売価格3980円(税込)でも十分に安いのでは?と思えるほどの内容、
割引キャンペーンで2980円(税込)とかスゲー安いと思うとこです。
もっと言えばプルームエス2.0をベースにオリジナルの自作ヴェポライザーなんてこともできそうな雰囲気...あまり丁寧に作りすぎるのも問題かも(笑)
プルームエス2.0(PloomS)関連記事