どうも、ガンダムのオッサンです。
消費増税を前に色々な業界が動きを見せる中、タバコ業界も大きな動きを見せはじめてきました。
一つはJTのたばこ値上げ申請、消費増税分を転嫁ということで10円の値上げ、加熱式電子タバコのプルーム・エスの専用リフィル「メビウス・フォー・プルーム・エス」は480円から490円、プルームテック及びプルームテック・プラスの専用リフィルは据え置き
もう一つの大きな動きは加熱式電子たばこグローを販売するBATが新型の「グロー・センス」を19日から東京都内で販売開始
新型のグロー・センスの内容を見るとニコチンが摂取できるVAPE的な加熱式電子タバコという事でJTが発売するプルームテック、プルームテック・プラスに追随するような流れです。
既存の紙巻タバコユーザーがどんどん加熱式電子タバコに移行する状況においてシェアの奪い合いはかなり熾烈になってきている現状、加えてタバコ代が1/4~1/5になりどんなタバコ葉も吸えてしまうヴェポライザー、ニコチンの摂取のないVAPEなど喫煙者にとっては多くの選択肢がある状況です。
そうなると考えるのが喫煙者の行きつく先、
どのメーカーの加熱式電子タバコを選ぶのか、紙巻タバコを吸い続けるのか、禁煙してしまうのか...これについて真剣に考える時が令和元年なのかもしれません。
※未成年者の喫煙は、健康に対する悪影響やたばこへの依存をより強めます。周りの人から勧められても決して吸ってはいけません。
昭和後期のタバコ事情
私の喫煙歴は30年、中学生時代から喫煙を始め、高校時代は喫煙が原因で何度も停学処分になったほどのヘビースモーカーでした。
昭和後期のタバコとは大人の嗜好品であり日常的な存在、喫煙禁止の概念が存在しないような社会でありタバコで駄目な行為は?となると未成年者の喫煙ぐらいでした。
しかし当時の未成年者にとってのタバコとは体に悪いのは知ってるけど気になる存在、その理由は当時カッコイイ、モテる男とされる男のイメージは現在でいうところのアウトローな存在。
それは当時の大人社会でも同じでありタバコはアウトローな男とセットな存在、それだけではなくタバコは日常にも溶け込んでいる存在なので例えば学校の職員室にいけば常に煙が充満しているのが当たりまえ。
先生が中学生からタバコを没収、生徒から没収したタバコを先生が吸いながら没収した生徒を叱る、親もタバコを吸いながら子供の喫煙について説教をするといった説得力が無さすぎる世界でした。
タバコは平成の時代に評価と存在が大きく変化
平成初期のタバコに対するイメージはまだ昭和を引きずった感覚、それが徐々に変わり始めたのはアメリカの影響がかなりありました。
『タバコを吸っている人間は自己管理が出来ない人間』のようなテーマから始まりその後はお察しの通り、喫煙者はその立場を徐々に失いはじめて”迷惑な存在”とまでなりました。
タバコに対する評価やイメージ、喫煙者に対する感情等が大きく変化したのが平成の時代と考えるとタバコとは良くも悪くも影響力の強い存在だったと思うところがあります。
大きな転機が訪れたのは加熱式電子タバコ『アイコス』の登場
平成後期の時代に登場した加熱式電子タバコ『アイコス』、発売当初は全く人気のない物でしたがテレビ番組で取り上げられてから一気に話題の商品に、一時期はネットで転売されるまでになり超品薄状態に。
アイコスが登場した時期はタバコの有毒性や喫煙者の立場が相当に弱くなり始めた時期と合致しており私はアイコスの発売当初に購入。
初代のアイコスは製品が粗悪、蓋がパカパカになる、加熱ブレードが折れる、エラーが多発するといった加熱式電子タバコで欠陥品を売っているのでは?と思うほどの商品でした。
それでもアイコスは故障した製品を直ぐに交換する対策を行い紙巻タバコユーザーがアイコスへの移行を加速、一度アイコスのデバイスを喫煙者に持たせ、継続的にタバコスティック(ヒートスティック)を購入する状態になれば囲い込みビジネスの成功です。
アイコスの故障交換の対応はネットで”神対応”とまで言われましたが私に言わせれば欠陥品を交換するのは当たり前といったスタンスでした。
初期のアイコス故障率は本当に酷いものがありアイコスの交換コールセンターには30分以上もオペレーターと電話がつながらない事が当たり前、初期のアイコスデバイスがいかにゴミであったかを体験したアイコスユーザーも多いでしょう。
グローの登場
アイコスから遅れて登場した加熱式電子タバコのグロー、発売開始直後は酷評されるもアイコスよりタバコスティック(ネオスティック)の価格が安く喫煙のランニングコストが低いことから徐々にシェアを拡大。
初期のグロー製品及びタバコスティックはキック感(喫煙時に喉で感じる刺激、スロートキック)がいい加減なものでゴミ扱い、やはりアイコスのほうが上...これが加熱式電子タバコユーザーの答えでした。
しかしグローの発売から間もなくしてアイコスと同等にグローを吸える、満足のゆくキック感を味わえる吸い方がネットで出回ったこともあってかグローのシェアは拡大、アイコスに続く加熱し電子タバコとしてメジャーな存在に。
ちなみにグローの正しい吸い方についての記事を最初に書いたのは私、ネットに広めたのも私であり当ブログのグローの吸い方について相当数のアクセスが集まりました。
影を潜め続けたプルームテック
アイコスとグローが激しいシェア争いを行う中、大手たばこ産業であるJTが何もしなかったわけでは無く低温加熱型の『プルームテック』で加熱式電子タバコ市場へ参入していました。
しかしプルームテックはアイコス・グローのように”タバコスティックを挿すだけ”といった紙巻たばこユーザーが加熱式電タバコへ移行しやすいようなものではなく、タバコカプセルとリキッドカートリッジを組み合わせた喫煙スタイル。
令和元年の今でこそプルーム製品の魅力は広まり始めてはいるものの当時はいかにも機械的なもの、おもちゃの喫煙具のような扱いでありプルームテックの本当の実力を知らない喫煙者にとっては見向きもされない加熱式電子タバコでした。
しかし2019年1月にプルームテック・プラス、プルーム・エスを発売、プルーム製品の魅力をアピール、なにより”臭わない加熱式電子タバコ”を徹底的に宣伝することによりアイコス・グローとの差別化に成功。
つまり令和元年の喫煙事情とはアイコス・グローといった従来の紙巻タバコより臭わない加熱式電子タバコでも周囲に迷惑がかかる存在、そこへきて全く臭わないプルームテック、プルームテック・プラスの存在は非喫煙者にとって忌み嫌われるタバコの臭い・煙を排除した時代に合った加熱式電子タバコとして注目される喫煙具となっています。
百害あって一利なしを理解しながら吸い続けた30年以上
私の喫煙歴は中学時代にまで遡り、これまでに禁煙チャレンジしたことはありますが全て失敗。本気でタバコをやめる気が無いから禁煙成功しないのであり、もっと言えば父が喫煙歴50年以上で元気である...これも影響しています。
それでもタバコの健康被害や副流煙による周囲への影響は十分に理解、だからこそ発売当初からアイコスを購入したのです。
他にもアイコス発売時に購入した理由の一つに”タバコを吸ったのがバレたくない”の要素もかなりありました(紙巻たばこ喫煙者に対する視線や評価が辛すぎた)
思うにタバコを吸ってる男がカッコいい、モテると考えての喫煙は高校1年ぐらいまでだったでしょうか、いや、私が本格的に喫煙者になってしまったのは高校受験勉強だったのかもしれません。
受験勉強のストレスを言い訳に親のタバコを吸う、タバコを吸いながら勉強する、親も口ではタバコやめろと言いながらも私がいつでも喫煙出来る状況を家庭内で用意する。
結局高校生になってもタバコを吸い続けてアイコスが登場するまで紙巻タバコの喫煙者でした。
ですのでどんなに喫煙者が愛煙家だの何だの...といってもタバコ吸いの意地汚さはよく分かっていますしタバコが百があって一利なしな嗜好品であるかも十分理解しています。
喫煙は加熱式電子タバコが最低常識となる時代
30年以上の喫煙歴をもつ私が加熱式電子タバコに完全移行してから3年ぐらいでしょうか、今では喫煙所でライターで火をつけて吸う紙巻タバコの臭いや煙が本当にイヤになりました。
そうなると歩き紙巻タバコなど迷惑を撒き散らすだけの存在のように思えてくるほどの存在に。
では紙巻タバコに比べて臭いの少ない加熱式電タバコならOKなのか?となりますが令和の時代はアイコス・グローの臭いも嫌われるようになると予想しています。
また加熱式電子タバコかた吐き出される煙についても今後は紙巻タバコ同様に扱われるとも考えています。
これは現状の路上喫煙者を見る喫煙者ならではの目線、「私は今アイコスを吸っています」のようなアピールをしている。それはアイコス以外の加熱式電子タバコユーザーも同じでしょう、
「私が今吸っているのはライターで火をつけて吸う紙巻タバコじゃないですよ」
これは”歩き加熱式電子タバコ”と表現すればよいのでしょうか、確かに臭いは少なく煙も燃やした煙ではないので歩き紙巻たばことは迷惑の度合いは違います。
それでも非喫煙者の目からすれば歩き紙巻タバコよりは少しだけマシな程度、低評価に変わり無し...これも現実です。
臭いも煙もでない電子タバコが求められる令和時代を予測
なぜ今JTのプルーム製品が注目されているのか、なぜBATがグローブランドで『グロー・センス』を発売するのか、VAPEはどうなのか?と考えれば一つの答えと流れが見えてきます。
そこには臭いが一つ、加えて極力周囲に迷惑をかけない喫煙スタイルが一つ、それは喫煙者及び非喫煙者から求められているから、それが令和初期の喫煙スタイルとして間違いないから...
思うに初期のプルームテックは早すぎた登場、まだそこまで社会が求めていなかったのではないかと考えており令和元年にようやく時代が追いついた(数年だけど)
そして更に次の時代...それが3年後か5年後か分かりませんが、私の予測では臭いが少ないのは当然、その臭いとは紙巻タバコ比ではなくアイコスのポップコーン臭比。
さらに煙が出ない電子タバコ、見た目には機械を通して空気を吸ってはいているだけの電子タバコ、それでいてキック感が得られるもの、
内容としては加熱方式にこだわらない.、ニコチンが入っていなくとも従来の加熱式電子タバコのように味わえるものだったらよい...
ここまでくれば喫煙者に対する世間の評価は変わるだろう、それは非喫煙者・喫煙者の双方にとってよい社会ではないだろうか、こんな風に私は考えています。
加熱式電子タバコといえばアイコス・グロー・プルーム製品と大手3社の存在が大きいのが現状です。
その中でも新発売されるグロー・センスとプルームテック・プラスは令和初期時代から伸びる加熱式電子タバコではないでしょうか。
大手たばこメーカー以外の電子タバコ
加熱式電子タバコは大手以外も販売しており、その知名度徐々に拡大の目を見せています。
とくにVAPEはニコチンが無くてもメンソール系のリキッドに限りキック感が得られてしまうもの、更にプルームテック及びプルームテック・プラスのタバコカプセル(ニコチン入り)をアダプターで装着すれば強烈なキック感とニコチンが得られる優れものです。
つまりJTのプルームテック及びプルームテック・プラスの構造は基本的にVAPEと同じでタバコカプセルが鍵なのす。
ただしVAPEは吐き出す煙の量にも重点を置いている部分がある喫煙具(正確にはニコチンを摂取しないので喫煙ではない)、またVAPE未経験者には扱いが分からない、難しいのが難点。
煙を排除したVAPEが出現するとまた違った方向性が見えてくると思います。
VAPEの他は第四の加熱式電子タバコとよばれるヴェポライザー。
ヴェポライザーは紙巻タバコを1/4~1/5にカットしての喫煙が可能、それでいてアイコスのように加熱式電子タバコのようなキック感が得られる喫煙具。
また紙巻タバコをカット以外にも手巻き専用のタバコ葉『シャグ』での喫煙も可能でありどんなタバコ葉も吸えてしまう加熱式電子タバコです。
更に臭いの面でも少なめ、JTにプルーム・エスと同じか少ないぐらい、吐き出す煙は極小。
ヴェポライザーは使用するタバコ葉が少ないのでどうやってもタバコ代が1/4~1/5になってしまう加熱式電子タバコ、消費増税やタバコの値上げを考えればヴェポライザーは注目されて当然の加熱式電子タバコです。
ただしヴェポライザーは自分でタバコ葉を詰める、タバコ葉を弄る必要があるのでアイコス・グロー・プルームSに比べて面倒、汚れを掃除する手間もあります。
令和時代における喫煙者の行きつく先
令和時代における喫煙とは紙巻タバコではなくなる、これは必然の流れであり周囲の迷惑を考えれば喫煙者が進むべき道でしょう。
そこから一歩踏み込んで考えると臭い無し、煙無しが私の考える令和時代における喫煙者の行きつく先です。
ではその行きつく先の土台となる加熱式電子タバコは?となると現状のアイコス・グローでは駄目、新発売となるグロー・センス、プルームテック及びプルームテックプラス、プルーム・エス、ヴェポライザー、VAPEと非喫煙者の気持ちや喫煙者が持ちたくないマイナスのイメージを考えるほどこうなります。
おそらく大手のたばこメーカーはプロトタイプでそのような電子タバコがすでに存在するでしょう。
あとは時代に合わせて発売するかしないか、継続的な利益を得られる商品であるか、とくに大企業は収益面での判断が難しいところでしょう。
そうなると小回りのきく中小企業が...と言いたいところですがデバイス本体の購入はネット通販でよくても消耗品の販路が難しい、やはりコンビニで加熱式電子タバコの消耗品であるタバコスティックやリフィルを販売できる大企業の販売網は強いものがあります。
加熱式電子タバコヘビーユーザーの私としては手巻き専用のたばこ葉「シャグ」が街のたばこ屋やコンビニで販売されるようになればヴェポライザーが一気にシェアを伸ばすとも予測しています。
この記事を書いた筆者
- ガンダムーン
- 喫煙歴30年以上
- アイコス・グロー・プルーム製品全ての喫煙者
- ヴェポライザー、VAPEを複数所有
- 現在喫煙のメインはヴェポライザー、VAPE、プルームテック・プラス
- 加熱式電子タバコに関する記事を多数執筆のブロガー