大切なことなので一番はじめに結論から言っておく、私はバカである。
どうも、ガンダムのオッサンです。
上場している大きな会社ってあるじゃないですか、誰でも知ってるわけじゃないけど業界の人間なら絶対に知っている上場会社ってやつ。
先日、そんな上場企業の本社を間違えて訪問してしまいました。
全ては私のミスであり、予定表にキチンと書きこまないで頭の中だけで整理、上場企業A社と中堅の企業B社とのやりとりを完全に間違えていたことが原因になります。
さて、上場企業A社本社に間違えていってしまった私が味わったもの、それは強烈すぎる疎外感でした....
上場企業のA社はいつもどおりの営業所だった件
その日、2件の取引先に行く予定があった私、行き先は上場企業のA社と普通の企業のB社。
A社もB社も通常なら営業所に行って...なんだけどその日、普通企業のB社は経費削減のため営業所を閉めるから本社に来てくれとのこと、因みにB社の本社は何度も訪れているし巨大なビルってわけでもない普通の自社ビル、どちらかと言えばボロいビル、営業所のほうが綺麗な感じ。
そして何を勘違いしていたのか、私は上場企業であるA社が本社に来てくれと間違えて脳にインプットしていました。
A社の本社の場所は知っているけど行った事がない。
ネットで軽く調べるとビルの一室、そこでいつもどおりの担当がいつもどおりの雰囲気でやるんだろうな...と勝手に決め込んでしまった私は本当にバカである。
そして両社とも訪れる時はスーツを着ていきません、上場企業のA社営業所の人間もスラックスにジャンパーのような服装だらけ、とくに気張っての初めての商談ってわけでもないから何も考えずにいつもどおりの服装でした。
私は実にバカである、異論は認めない。
光るBIGな社名とBIGなフロア
先に上場企業A本社に訪れた私、いつもどおりの服装で「ふーん、立派なビルやねぇ...」なんて思いながら目的のA社本社の階を探していると〇階〇階〇階と5つぐらいの階が全てA社の名前になっている...
正直言ってどのA社のどの階にいけばいいのかすらわからない状態、
コノ時点で担当の営業マンに電話をすべきだったのだがチャレンジャーな私は一番下の階を選択...といわけではなく、その会社の社員証を首からぶら下げているオッサンがその階で降りて言ったから付いていっただけの話。
んでそのA社オッサンがエレベーターから降りるとドーン!と現れるA者のBIGなロゴオブジェ、しかも光っている。
この軽自動車一台分ぐらいはあるだろうBIGなオブジェがいきなりエレベーターを降りた先にあるのだ。そこから右に進むか、左に進むかの選択をしなければならないのは容易に分る話、私は社員証をつけたオッサンの後についていった。
こんな感じの場所、ここで選ぶべき道は通常A社ロゴ方面の道だし、こっちを選べば変なことにならないのが通常のはず。
ただ私はエレベーターから降りたA社オッサンの後を付いていってしまったので色々と問題が起きてしまった。
社員専用口を通り抜ける
A社オッサンの後をつけていった私は余裕な雰囲気、それは
「俺はこの会社に用がある関係者だもんね!」
なので普段着のようなカッコでも平気でした、この時点までは。
そのまま進むと社員専用の入り口というか警備服をきた門番みたいな場所を通過するんだけど、通常ならココで社員証を持たない人間は止められるはず。
しかし何も言われないで通過してしまいました。
私の予想だと私が後について行ったA社オッサンはそれなりの立場な人なんだと思う。
そんな人の後を付いていった私も似たような扱いだったのではないか、しかも普段着みたいな格好で堂々とオフィスビルに入ってくるのだからそれなりの人間の可能性が高い...
分らないけど門番がこう感じてもおかしくはない。
あの時、門番が私を止めていれば強烈な疎外感を味わうことが無かった....って門番のせいにしちゃいけませんね、全ては私のバカが引き起こした出来事です。
ドラマのセット
トンネルを抜けるとそこは雪国...じゃなくて門番を抜けたらそこは上場企業そのものでした。
ビシっとスーツを着こなす上場野郎、真冬なのにふわっとしたスカートを綺麗に着こなす上場女、お洒落なジャケットにチノパンな上場オッサン....
このような上場野郎たちが通路を歩いたりスマホで電話したり、チラっと除く大きなルームでは沢山のデスクとPCがあったり、外から丸見えの会議室で8人ぐらいで会議をしていたり....
そこはまるでドラマのような場所、私が足を踏み入れたことのない世界がありました。
そして共通しているのは皆急がしそうな雰囲気ってこと、同じ会社だというのに営業所でダラダラしながらコーヒー飲んでるオッサンとは明らかに質が違います。
何と言いましょうか、世の中を動かす仕事をしている野郎と野女の集まりとでも言いましょうか、そんな場所に普段着のオッサンがいれば異質に見えるというもの、しかし
なぜか誰も私を見ない
完全に一人アタフタする普段着オッサンの私を誰も気にも留めない、社員証をつけもいないが、それすら問題ではないような雰囲気...
つまり私はこの上場空間において存在しない、周りから見えていない存在でした。
私としては完全に場違いな空間に放り出されてしまった...って自分から入ってるんだけど誰かが「どうしたのですか?」みたいな感じで話しかけてくれると思っていたましたけどそれも無し。
こんな時は門番の場所へ戻るべきなのでしょう、それが正解なのは分っています。
だけど人間とは不思議なもの、
見た事が無い空間に足を踏み入れるとですね、足がゆっくりと前に進みます。
よくドラマであるアレですね、
田舎モノの女の子が都会のハイセンスなオフィスとかに入って目をキラキラさせながらゆっくり歩いちゃうアレですね、そんでもってイケメンの仕事が出来る社員にぶつかって書類をぶちまけてしまって睨まれたりして、後日居酒屋でばったり会ってソコから恋が芽生え...
って良くあるパターンですが、目をキラキラさせながらゆっくり歩いてしまうってのはリアルを再現しているんだぁ...と実感しました。
しかし現実はゆっくり歩いたところで仕事が出来まくる熟女にぶつかるわけではありません。ただの一人ぼっちと強烈な疎外感を味わうだけ、これが現実。
トイレからA社担当に電話をする
かなり歩き回ってしまった私、というのも歩いていれば知ってる顔に合う!とたかをくくっていました。
そこで「毎度!」みたいな挨拶をして、しかるべき場所に案内されるといった小さな希望にかけていました。ってか後で分ったんだけどフロア全部がその会社なんだよね、どうりで広いわけだよ。
でもいくら歩いても知ってる顔に合わない、こりゃ本格的にマズイぞ....となり、緊張もピークで耐えられなくなってしまい見つけたトイレに駆け込みそこから担当に電話。
そこで私が完璧に間違えていた事態が発覚。
担当の営業マンに「誰かトイレに俺を迎えにこさせろ!」とお願いをしたけど無理、おとなしく門番まで戻って事情を説明して本社から出てくれといった無情すぎる扱い...
仕方が無いので門番まで戻ろうとするも門番の場所がもう分らん、もう一度担当の営業マンに電話しながらナビをしてもらって門番まで到着、門番に事情を話すと
「そういう事されちゃ困るんですよね!」
とかなりキツク怒られました...
って俺は取引先でお客様なんだけど...
結論、最初に書いた通り、私はバカである。異論は認めない。
場違いな場所に自分を置くと強烈な疎外感が得られる!
今回私がやっちまったのは私がバカ故の出来事、ちゃんと話しを聞いていればこんな事にはなりませんでした。
でも今回の出来事をこうして記事にて振り返ってみるとですね、場違いな場所に自分を置いてみると強烈な疎外感を味わうことが出来る...ってなことです。
あえて自分から疎外感を味わってみたい人なんてのは普通の人間なら多くないでしょう、あるとすれば役者さんとかですかね、そんな状況を演じる役の人には多分ものすごく役に立つはずです。
私は普通のオッサンなので自分がバカであると実感じただけ、軽く泣きたいけどこんな事で泣いてらんないから尾崎を歌いながらブログでぶちまけるしかありません。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。