シーベイパー4.0(C-VAPOR)を分解したので手順を詳しく記事にします。
2019年12月に発売されたシーベイパー4は大ヒットした神ヴェポライザー、初めてでも簡単に使えてエアーパスが掃除できる構造は前モデルの不満点を解消したヴェポライザーです。
しかしシーベイパー4を使い始めてから約一年、エアーパスの掃除をいくらやってもドローの重さが改善されない状態に...ということでデバイスの分解掃除を決断。
チャンバー周辺を完全分解した結果、劣化するパーツがあることが分かりましてシーベイパー4の寿命は1年半~2年ぐらいではないかと思います(使用頻度や温度による)
それでは何らかの理由でシーベイパー4の分解を考えている方は参考にどうぞ~!
ウィーキー シーベイパー4.0(WEECKE C-VAPOR4.0)の分解
シーベイパー4を分解するにあたって注意する点がいくつかあります。
また組み込む際にも注意が必要でチャンバーを加熱するフラットコードを丁寧に扱わないと加熱時に”Protect E20”が表示され加熱できない状態になります(組み込み作業を数回繰り返して復活しました)
分解~組み込みの注意点は以下の通り
- 液晶画面外し(粘着テープで固着)
- チャンバーに繋がるフラットコードを慎重に扱う
- チャンバー底の耐熱ゴムパーツは外さないほうがよい(劣化している可能性)
- 組む際にチャンバーのフラットコードに傷をつけないように、ずれないようにする
また分解した時点で保証は受けられませんからよく考えてから決断してください。
購入して半年未満なら分解はおすすめしません。
ボディから内部を引き抜く
シーベイパー4分解で最初に手を付ける場所は液晶画面がある本体上部。
カッターなどの平たいモノできっかけとなる隙間を作りましょう。
隙間を起点に本体上部のカバーをゆっくり剥がしていきます。
カバーは粘着テープで接着してあるのでカバーを折らないよう慎重に剥きましょう。
カバーが外せたらプラスドライバーで4本のネジを外しましょう。
液所画面を剥がす
次に最初の難所となる液晶画面。
液晶画面の裏側は粘着テープでとまっているので液晶が割れないようにゆっくり、適度な力を加えて剥がす必要があります。
隙間にカッターやマイナスドライバー等を刺してゆっくりと剥がします。
無事に液晶画面が剥がせるとこんな感じに。
液晶を剥がす時に小さくゴリゴリと削っている音がします。
強い力でグイっと剥がすと液晶が割れるようにしか思えないほど繊細なパーツ、自信がないなら液晶を剥がさず引き返す勇気も必要。
内部を引き抜く(押し出す)
液晶を剥がせたら次は内フタの取り外し。
液晶画面を動かしながら内フタを持ち上げて外しましょう。
ここまでくるとチャンバーがよく見える状態に。
ここでチャンバーの掃除を...と思う人もいるでしょうが、この時点でチャンバーを掃除するくらいなら分解せず掃除するのと同じ。
次に内部を引き抜く(押し出す)になりまして、チャンバー側の力を加えても大丈夫そうな場所をグイっと押すと底に隙間ができます。
あとは底から引き抜くだけ...
なのですが、引き抜く前にメインの加熱ボタンをカッター等を使って外しておいたほうが内部を抜きやすいです。
温度調節の小さいボタン二つは外から取り外せません。
微妙な手加減で内部をゆっくり引き抜きましょう。
これでシーベイパー4のチャンバー底へアクセスする準備が整いました。
ついでに本体底のドロー調整パーツも外して掃除。
ドロー調整パーツは隙間にドライバーを突っ込んでクイっと持ち上げれば簡単に外れます。ここは失敗や破損する箇所ではありません。
エアーパスを外す
シーベイパー4はエアーパスが掃除できるヴェポライザーなので分解掃除する必要があまりなし。
外し方は簡単でチャンバーユニットを上に持ち上げればエアーパスパイプも外せる構造です。
この辺りからチャンバーと基盤をつなぐフラットコードの扱いに注意しましょう。
また引き返すならここらが最終ポイント。
チャンバー周辺の分解
チャンバーとエアーパスパイプの間にはめっちゃ小さいOリングがあるのでピンセットでつまんで外します。
チャンバー底のOリングは一年近く使ったわりにあまり劣化なし、あと一年ぐらい使用しても問題なさそうな耐久度。
それでもこのOリングの役割は需要でエアーパスパイプとチャンバー底を密着させて2次エア―を吸わないようにするものです。
Oリングを外してチャンバー底をのぞくとカスが大量に固着。
Oリングを外した状態でチャンバー底に溜まったカスを除去することも可能ですが、固着している場合は満足に掃除は出来ないはず。
またこの穴から棒を突っ込んでカリカリと削るとチャンバーとチャンバー底の間にある耐熱ゴムパーツにダメージを与える可能性があります(使用期間や使用状況により耐熱ゴムパーツが劣化して硬化し、割れている場合がある)
チャンバーパーツの分解
シーベイパー4で最もカスが溜まる場所はチャンバー底にある小さなスペースです。
このスペースにアクセスしてカスを除去するにはチャンバー本体を取り外す必要があり、また劣化するパーツを触ることになるので慎重な作業が必要。
まずはチャンバー上部のリングを外しましょう。
このリングがシーベイパー4のチャンバー掃除でみんなカリカリと削りたく部分でしょう、ここにカスが固着しているとシャグ排出時に引っかかりシャグポン成功率が低下。
次は黒いゴムを外しましょう、指でペロっと簡単にめくれます。
これでチャンバーを覆っているケースからチャンバー取り出し準備が完了。
チャンバーを指で引き抜ける状態ですが固着してる場合はチャンバー底の穴にドライバー等を刺して押し出すとチャンバーが出てきます。
この時に注意するのが基盤とチャンバーを繋ぐフラットコード。
切れたり変に曲げてしまうとエラー表示になりシーベイパー4が文鎮化、慎重にゆっくりチャンバーを出しましょう。
チャンバー本体底にある8個の穴がに完全にアクセスできるようになりました。
この穴にもカスが詰まっている場合があるのでしっかり貫通するようにカスを除去します。
チャンバーはここまで分解すれば後はやることなし、もっとやるなら白い緩衝・断熱材を外して内部を見るぐらいでしょう。
ただしチャンバーを覆う白い緩衝・断熱材は劣化して崩れる可能性があるので慎重に。
チャンバーカバー底のパーツを外してカスを完全除去
ここからがシーベイパー4分解の難所。
チャンバーカバーの底に耐熱ゴム?っぽいパーツがあり、このパーツの使用期間や使用頻度で状況が異なります。
私の約一年使用しまくったシーベイパー4はかなり劣化した状態で耐熱ゴムパーツが割れて硬化している状態でした。
このチャンバー底にあるゴムパーツを取り外せばチャンバー底(ケース側)のカスが完全に除去できます。
しかし画像を見れば分かる通りひび割れている状態、
これをそ~っとピンセットで外してみると...
なんとか原型を留めているもボロボロの状態でした。
このパーツを別途購入できればシーベイパー4の寿命が長くなるというもの、しかしここまでの分解を伴う作業なので予備パーツとして発売されるわけがありません(笑)
後はチャンバー底(ケース側)に固着したカスを除去しまくるのみ。
シーベイパー4のクリーニング方法でアルカリ電解水をチャンバーに垂らして放置、それで汚れが流れ落ちるようなクリーニング方法を行っている方はチャンバー底のカスが固着する原因となり、後々に私のような状態になる可能性があるかも...です。
またアルカリ電解水がチャンバー底のゴムパーツを劣化させている可能性もあるのでチャンバー掃除でアルカリ電解水を使う方は綿棒にしみ込ませてチャンバー底に落ちなようやった方がよいでしょう。
チャンバー底のカスを除去したらゴムパーツをはめる...
ボロボロに劣化していたパーツを爪楊枝などを使って何とかはめ込みました。
これで元通りに組めばドローは完全に軽くなりデバイス下のドロー調整も元通り機能するようになります。
元に戻す時に注意すべきポイント
シーベイパー4を分解して元に戻す作業で重要なポイントがチャンバーと基盤を繋ぐフラットコードの扱いです。
このフラットコードをきちんと定位置にして本体カバーに戻さないと断線したりしてエラー表示「Protect E20」が表示されて使えなくなってしまう可能性があります。
私がシーベイパー4を分解して組み込んだ際、フラットコードをわりと強引にはめた結果エラー表示が出ました。
「やっちまったか?」
と思いながらもフラットコードを調節して何回か組み込みをやったらエラー表示が消えて復活、フラットコードの扱いは本当に慎重に行いましょう。
シーベイパー4を分解して分かったこと、寿命は1年半~2年ぐらい?
シーベイパー4は分解掃除する必要がないヴェポライザーだと思っていた私、しかし実際に分解した結果チャンバー底にカスが溜まったり固着するスペースがありまして本体底のエアーパスをクリーニングしても限界があることが分かりました。
またチャンバー底に耐熱ゴムパーツがあり、このパーツが劣化することで二次エアを吸い込む可能性があることも分かりました。
私のシーベイパー4使用期間は約一年、設定温度は常にMAXで連続使用したりと結構ハードに使用した結果の内部パーツの劣化具合です。
そう考えるとシーベイパー4の寿命は1年半~2年ぐらいなのでは?といったところ、また分解掃除するタイミングも購入してから一年後ぐらいなのでは?と思うところです。
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